5. 【注意点④】取り崩し方も考える

新NISAで老後資金を運用する際には、取り崩し方も考えておきましょう。死ぬ前に一番お金持ちになっても、あまり意味がありません。

取崩額の考え方は人それぞれですが、毎年資産の○%を取り崩す、○○万円を取り崩すなどのルールを決めてみてください。

6. 【注意点⑤】年金受給額も把握しておく

老後資金を新NISAで確保する際には、自分が将来どれくらいの年金をもらえるのかを把握しておくことも重要です。

年金は、現役時代の平均年収などによって受け取る金額が異なります。以下の条件で、現役時代の平均年収別にもらえる年金額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

6.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 200万円 月10万5000円
  • 300万円 月12万5000円
  • 400万円 月14万円
  • 500万円 月16万円
  • 600万円 月18万円
  • 700万円 月19万2000円
  • 800万円 月21万1000円
  • 900万円 月23万3000円

平均年収300万円の人と900万円の人とでは、受け取る年金額が月10万円以上も異なります。年金額によって、新NISAで用意するべき老後資金は変わってきます。

ぜひ、自分がどれくらいの年金を受給できるのか把握してみてください。

7. 老後資金を新NISAで運用しよう

資産運用は、一般的に早く始めるほど効果を得やすいです。

本記事で紹介した注意点に気を付けながら、ぜひ新NISAで老後資金の運用を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛