2. 為替レートの変動は外国資産の資産評価額に影響する

今回は、株価暴落と円高が同時に起こりました。

円高とは、円の価値が上昇することです。1ドル=160円台だったものが1ドル=140円台にまで下落し、大幅な円高となりました。

ドル円(USD/JPY)のチャート

ドル円(USD/JPY)のチャート

出所:TradingView

この円高は、アメリカなど世界の株式に投資している人にとって、円換算での資産価格の下落を巻き起こします。

例えば、1万ドル分のアメリカ株を持っていた場合、1ドル=160円だと円換算での資産評価額は160万円ですが、1ドル=140円だと資産評価額は140万円になります。

為替レートが変わるだけで、20万円も資産評価額が下がってしまうのです。

今回、外国株や外国株に投資する投資信託を購入している人の資産評価額が下落しているのは、単純な株価の暴落に加えて、この円高による影響も大きいです。

この仕組みをきちんと理解し、自分の資産評価額の変動が、株価の変動によるものなのか為替レートの変動によるものなのかを、ざっくりでもいいので把握する癖をつけておいてください。

次の章では、日々の株価の変動に対する心構えについて解説します。