株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、終値で6日ぶりに22,000円台回復
2018年7月9日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,052円(+264円、+1.2%) 続伸
- TOPIX 1,711.7(+20.2、+1.2%) 続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,048.6(+23.3、+2.3%) 大幅続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,649、値下がり銘柄数:390、変わらず:60
- 値上がり業種数30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:34、年初来安値更新銘柄数:83
東証1部の出来高は12億2,088万株、売買代金は2兆415億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。トランプ政権による中国輸入品に対する制裁課税の正式発表、米国6月分の雇用統計発表など重要イベントを通過した安心感が広がった一方で、今後の動向に対する懸念も根強く、模様眺めムードがさらに強まりました。
売買代金はかろうじて2兆円を維持しましたが、出来高は12億株割れ目前になる閑散とした商いになったようです。
そのような中、NY市場の反発などを受け、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きこそ小幅高に止まったものの、後場には一時+317円高まで上昇する場面も見られています。
最後はかなり失速しましたが、終値で6日ぶりに22,000円台を回復する続伸で引けました。
なお、TOPIXもほぼ同じような値動きで続伸となっています。
東証マザーズ総合指数は大幅続伸、売買代金は連日で1,000億円を割り込む
東証マザーズの出来高は3,707万株、売買代金は837億円となりました。出来高は先週末より減少しましたが、売買代金はほぼ横ばいとなっています。個人投資家の投げ売りは一巡したものの、物色意欲の回復には至らず、引き続き低調な商いとなりました。売買代金は連日で1,000億円割れとなっています。
なお、一部の主力株が買い戻された結果、総合指数は大幅続伸となりましたが、1,100ポイント回復には時間を要しそうな雰囲気です。
エーザイが連日のストップ高、排ガスデータ改ざんの日産自動車は急落
個別銘柄では、先週末に大爆騰でストップ高となったエーザイ(4523)が+16%超高となって連日のストップ高で引けました。新興市場銘柄ではなく、日経平均株価への寄与度が相応に大きい主力大型株が連日でストップ高になるのは極めて稀なことです。
また、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高で6日続伸となり、KDDI(9433)も堅調に推移して年初来高値を更新しています。
その他ではTDK(6762)が連日の高値更新になるなど電子部品株の一角が買われ、値上げ報道が伝わった村田製作所(6981)は+6%高に迫る急騰で年初来高値更新となりました。
一方、パナソニック(6752)が冴えない値動きで年初来安値を更新し、日立建機(6305)も同じく年初来安値更新となりました。
また、後場に入って排ガスデータ改ざんが明らかとなった日産自動車(7201)が一気に急落し、こちらも年初来安値を更新しています。
その他では、外食株が総じて売られ、とりわけ、先週末にまさかの赤字決算(第1四半期)を発表した吉野家ホールディングス(9861)が▲14%超安の暴落となったのが目を引きました。
新興市場では、ZUU(4387)が3日続落となり、串カツ田中ホールディングス(3547)も冴えない値動きでした。一方、メルカリ(4385)が大幅反発となり、ユーザベース(3966)が急騰して年初来高値を更新しています。
青山 諭志