3.2 国民年金の月額
一方で、国民年金の平均月額は「5万6368円」で、男性は「5万9013円」、女性は「5万4346円」となっています。
国民年金月額階級別の老齢年金受給者数は下記のようになっています。
- 1万円未満:7万27人
- 1万円以上~2万円未満:28万4152人
- 2万円以上~3万円未満:90万3006人
- 3万円以上~4万円未満:274万9550人
- 4万円以上~5万円未満:463万6048人
- 5万円以上~6万円未満:791万730人
- 6万円以上~7万円未満:1500万3006人
- 7万円以上~:187万2466人
国民年金の保険料は一律となっていることから、受給額に大きな差は見られず、5万円〜7万円の割合が多くを占めています。
4. 正確な年金額を把握しておこう
本記事では、平均的な年金受給額と、年金「約45万円」支給される夫婦モデルについて解説していきました。
8月15日の年金支給日に「約45万円」が支給されると聞くと、「高い」「羨ましい」と思うかもしれませんが、これは「夫婦二人の2ヶ月分」の支給額であるため、一人分の1ヶ月分で換算した場合は決して高い金額とは言えないでしょう。
さらに、実際に受け取れる手取り額は、ここから税金や保険料が引かれた金額となっているため、少なくなります。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」では、正確な手取り額がわからないため、正確な手取り額がしりたい場合は「年金振込通知書」を確認すると良いでしょう。
なお、本記事を読んで「年金だけでは生活が苦しいかも」と感じた方は、今のうちから老後資金の準備をしておけると良いです。
最近では、少額から始められるNISAやiDeCoといった資産運用を支援する制度も拡充されてきているため、それらを利用して着実に老後資金を貯めていきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子