3.2 厚生年金(老齢厚生年金)の受給額
〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金の金額を含む
国民年金が1階部分、厚生年金は、2階部分として国民年金に上乗せして会社員や公務員などが加入します。
そのため、国民年金より受給額が高くなるのが一般的で、平均月額も14万円台でした。
ただし、厚生年金は加入期間や年収により決まるため、厚生年金であっても月5万円台という方もいるため、その場合は年金以外の収入がなく65歳以上の場合に老齢年金生活者支援給付金と対象となるでしょう。
4. 年金生活者支援給付金は12月支給分から対象の人も。申請を忘れずに
今回は、年金収入が一定額以下の方に支給される「年金生活者支援給付金」について支給要件や給付額を確認しました。
9月頃から順次、新たに年金生活者支援給付金の対象となる世帯には「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が送付されます。
手続きをすれば、10月分の年金(12月支給分)から上乗せとして給付されます。
給付金を受給するには請求書の提出が必要です。手続きを忘れてしますと受給することができませんので、請求書がお手元に届いたら早めに返信するようにしましょう。
このように老後の収入は公的年金だけでなく、年金生活者支援給付金なども存在しますが、今後も物価上昇が続く可能性を考えると、老後生活が不安と思われている現役世代の方も多いのではないでしょうか。
現役世代の方で老後まで時間のある方は、資産運用を行うことによって老後の不安を少しでも解消ができるかもしれません。
資産運用にはリスクも伴いますが、長期運用、分散投資を行うことによってリスクを減らせる場合もあります。
運用方法はさまざまなので、まずは自分に合った運用方法を見つけ、資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。
そのほか、長く働き続ける方法を探したり、生活をダウンサイジングして生活費を抑えたりなどして、ご自身に合った老後対策も検討されるとよいでしょう。
参考資料
西村 翼