厚生労働省が公表した「令和5年簡易生命表」によると、平均寿命は男性81.09年、女性87.14年。前年と比較して男性0.04年、女性は0.05年延びています。

「人生100年時代」とも呼ばれる長寿時代に生きる私たち。暮らし、働き方、健康など、様々なことに対して長期的な目線で考えていく必要があります。生活費だけではなく、医療・介護費用などがかさむことも想定しておくことが大切です。

老後の年金生活では、現役時代よりも少ない収入となるのが一般的。充実したセカンドライフのために、計画的な資金準備やライフプラン作成をしておくことが望ましいのは確かです。

止まらぬ物価高で多くの世帯が家計のやりくりに苦戦するこんにち、現在、政府や自治体による各種支援策が進行中です。加えて2024年6月21日には、岸田首相が年金生活世帯などを対象とした追加の給付金を検討すると公表しました。

【写真1枚目/全7枚】会見で記者の質問に答える岸田首相(2024年6月21日)

出所:首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見

そんないま、現役世代の中には「公的年金だけに頼る老後は心もとない……」と不安を抱える人もいるでしょう。今回は、令和の年金エイジたちが受け取る公的年金の受給額データを、厚生労働省の一次資料をもとに整理していきます。