毎月400円、付加保険料を納付するだけで、将来受け取れる年金額が増額する「付加年金制度」をご存知でしょうか。
付加年金は、他の年金増額制度と比較して「納付した分の金額の元を取りやすい」ことが大きな特徴です。
本記事では、付加年金の概要や加入条件について詳しく解説していきます。
付加年金の納付期間ごとに「どのくらい年金額が増えるのか」の、シミュレーション結果も紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1. 付加年金とは?
付加年金とは、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして払うことで、将来受け取る国民年金の受給額を増やせる制度です。
付加年金の納付によって、年金に上乗せされる金額は下記の計算式から算出できます。
【年金に上乗せされる金額】200円×付加保険料を納めた月数
たとえば、5年間付加保険料を納めた場合、200円×60ヶ月(5年)で、毎年「1万2000円」が年金に上乗せされます。
5年間で納める付加年金保険料は総額「2万4000円」であるため、実質2年間で、納めた付加保険料よりプラスになるのです。
付加年金を利用すれば、年金受給額に「永久的」に付加年金分が上乗せされるため、老後の家計の大きな支えとなるでしょう。