【国民年金】50歳から10年間「毎月400円」の付加保険料を払い続けたら年金受給額はいくら増える?
納付総額と年金増額(年額)をシミュレーション
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毎月400円、付加保険料を納付するだけで、将来受け取れる年金額が増額する「付加年金制度」をご存知でしょうか。
付加年金は、他の年金増額制度と比較して「納付した分の金額の元を取りやすい」ことが大きな特徴です。
本記事では、付加年金の概要や加入条件について詳しく解説していきます。
付加年金の納付期間ごとに「どのくらい年金額が増えるのか」の、シミュレーション結果も紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1. 付加年金とは?
付加年金とは、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして払うことで、将来受け取る国民年金の受給額を増やせる制度です。
付加年金の納付によって、年金に上乗せされる金額は下記の計算式から算出できます。
【年金に上乗せされる金額】200円×付加保険料を納めた月数
たとえば、5年間付加保険料を納めた場合、200円×60ヶ月(5年)で、毎年「1万2000円」が年金に上乗せされます。
5年間で納める付加年金保険料は総額「2万4000円」であるため、実質2年間で、納めた付加保険料よりプラスになるのです。
付加年金を利用すれば、年金受給額に「永久的」に付加年金分が上乗せされるため、老後の家計の大きな支えとなるでしょう。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/LIMO編集部記者
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続、不動産売買なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年9月4日更新)