1. お盆の実家でココを見る!親の認知症のサインが潜む3つの場所《初期症状を見逃すべからず》

「自分の親はまだまだ元気だから」と親の老いに気づかないふりをしたくなる気持ちはわかります。また、自分の親が認知症かもしれないなど、できれば考えたくないというのが多くの人の本音だと思います。

筆者は認知症の実母と7年間過ごし、先日看取りを終えました。今になって振り返ってみると「あの時、何となく変だと感じていたアレは、結果的には認知症の初期症状だったのだろう」と思うことが多いです。

シニアの親のささいな変化は見逃すべからず。「自分の気のせい」「うちの親は変わり者だから」とスルーするのは避けたほうが良いかもしれません。

お盆の実家では、親とゆっくりすごす時間も大切にしたいところですが、親がいつも使っている“場所”についてもちょっと確認してみてください。

1.1 認知症のサインが潜む場所 その1「冷蔵庫」

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まず確認したい場所は「冷蔵庫」。以下のような状態だったら要注意です。

賞味期限切れの食品だらけ!

夏場だから足がはやいものが多く傷んでしまっているのは仕方ない、というようなレベルではなく、数か月過ぎてしまったようなものもそのままになっている。

保存方法が不適切

食べ物がむきだしになっていて干からびた状態になっていたり、本来冷凍庫に入れるべき冷凍食品が冷蔵されていたりする。

食品のバランスや量が不自然

骨粗鬆症を気にしているとはいえ、1リットルの牛乳が5〜6本も入っている。とんかつソース、中濃ソース、ウスターソース、オイスターソースなど到底使い切れないような量の使いかけの調味料がそれぞれ複数入っている。

ついうっかりや単なる物忘れとするにはちょっと不自然な状況であったら、それは親の味覚や食欲、思考力の低下が原因という可能性も。栄養バランスを考えて毎日の献立を考えるのに支障をきたしているのかもしれません。

筆者は、たまたま帰省した際に、実家の冷蔵庫に納豆が大量に入っているのを発見しました。母は「カラダのために毎日食べている。ストックがないと不安」と言っていたのですが、既に賞味期限から数カ月経っているものを冷蔵庫の奥から何個も発見したときは愕然としました。

親が毎日使っている冷蔵庫は、健康状態や食生活がどんなであるかという情報が詰まっているのです。

今の時期なら冷たい飲み物やアイスを探しながら、さりげなくチェックすることもできる場所。ぜひ意識して見てみましょう。