1.2 認知症のサインが潜む場所 その2「お風呂場」

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当たり前のように親は清潔な状態を保てていると思うかもしれません。ところがパッと見ではわからなくても、親と長時間一緒にいてふと匂いや衛生状態が気になるようなことがあったら、ぜひお風呂場を確認してみてください。

汚れているもしくは逆に綺麗すぎる!

浴槽や床などがきちんと掃除されておらず汚れている。もしくは、綺麗ではあるが最近、お風呂場を使ったような形跡が感じられない。

石鹸やシャンプー類にも注目

こちらも食品と同じようにストックが大量にある。浴室内のポンプがどちらもトリートメントになっていてシャンプーが見当たらない。

そもそもお風呂場に近寄りたがらない

「疲れたから」「面倒くさい」などと言って入浴しようとしない。

一日の汚れを落としリラックスできるはずの入浴を億劫がるのも、認知症の兆しかもしれません。

一人で入浴するのが不安、服の脱ぎ着がしにくいため面倒に感じる、嗅覚の衰え(※)で自分のにおいに気づけないために、入浴の頻度が減っている可能性も。

入浴はできていたとしても、お風呂場の掃除まではなかなか気が回らなかったり、シャンプーとトリートメントを間違えて適切に使えていなかったりということもありえます。

おかしいと思っても面と向かって「お風呂に入ってる?」とはなかなか切り出せないもの。単に清潔かどうかというだけでなく、血行促進や新陳代謝を促す意味でもお風呂は大切です。

住宅改修や福祉用品のレンタル(手すりなど)、介護保険を活用してできる対策は多いです。担当のケアマネジャーや、地域包括センターに問い合わせてみると良いでしょう。

※嗅覚の衰え:認知症の前駆症状の一つとされています。