3. お金を上手に「育てる」ために
ここまで見てきたように、年金の受給だけでは、なかなか安心して老後生活できないことがわかりました。
そのため、これから老後資金を貯めていこうと思った方も多いのはないでしょうか。もし、老後資金の不足額2000万円を、40歳からの20年間に預貯金で貯めていこうとすると非常に大変です。
実は、月額に換算すると、毎月8.3万円ほど貯めないといけないのです。理由としては、現在銀行金利が低金利であることが大きな理由です。現状、銀行の預貯金で預けてもお金が大きく育たないのです。
では、お金を上手に「育てる」ためには、どう増やしていけば良いのでしょうか。ファイナンシャルアドバイザーとしての私のアドバイスはシンプルです。
それは、資産形成です。最後に資産形成のたった3つのポイントをお伝えします。
3.1 ポイント①複利
複利とは、運用から得たリターンを手元に受取らず、それも含めて再投資を続けていく方法です。これが、雪だるま式に資産を増やしていくことにつながります。長い年月をかけてコツコツとお金を育てていきましょう。
3.2 ポイント②世界に目を向ける
残念ながら、今の日本経済は世界と比べて成長性が低い状態です。一方、世界経済は今後も成長していく予定です。お金を上手に「育てる」ためには、成長する資産に預けるのが得策と言えます。
3.3 ポイント③もしものときを考えておく
実は、これがいちばん大切なポイントです。ケガや病気、ご自身のライフイベントで、これまでの資産を取り崩す必要に迫られるようなことは避けたいですよね。そのためには、もしものときの保険を準備しておくことが大切です。
以上、3つのポイントを踏まえ、お金を上手に育ててみてはいかがでしょうか。
4. まとめにかえて
誰しもが人生100年時代を安心して暮らしていきたいですよね。今からできることはたくさんありますが、ポイントを抑えてコツコツ備えていきたいですね。
また、せっかく備えるのであれば、自分にあった方法で準備したいですよね。そのために、お金を上手に「育てる」ための第一歩として、信頼できるアドバイザーに相談されてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、みなさんの人生がさらに彩りある豊かな人生になるかもしれません。
参考資料
宮内 勇資