8月が終わろうとしていますが、まだまだ本格的な猛暑が続きます。エアコンの使用量が必然的に増えていき、電気代が気になりますね。
年々物価上昇が続く中、電気代の高騰も例外ではありません。日々の生活にも影響が出始め、様々な工夫をして何とかやりくりをされている世帯も多いのではないでしょうか。
筆者は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなっていますが、最近では「固定費の見直し」や「インフレ」という言葉が使われることも増えてきました。
しかし一方で、資産が「億」を超えるいわゆる「富裕層」といわれる方もいます。
富裕層と聞くと、スポーツ選手や芸能人、企業の社長などをイメージするのではないでしょうか。しかし実際には、資産運用で億超えの資産を築いた投資家や相続で受け継いだ人など様々です。
そこで今回は、そもそもの「富裕層」の定義や日本にはどのくらいの割合が富裕層を占めているのかを確認していきます。
また、ファイナンシャルプランナーでもある筆者が、賢いお金の運用方法についても解説していきます。
1. 日本に「富裕層以上」は約148万世帯!
出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
野村総合研究所のリリースによると、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の世帯を「富裕層」、5億円以上の世帯を「超富裕層」と定義づけています。
同社の調査では、日本に合わせて148万5000世帯存在していることがわかっています。
1.1 富裕層の世帯数と保有資産規模は増えている
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
日本の平均年収は、この30年間「400万円台」を推移しています。
経済成長が乏しいと言われる日本ですが、実は「超富裕層や富裕層」の資産規模や割合は増加傾向にあるのです。