5. 物価上昇や保険料の上昇などに伴う対策
今回は、国民健康保険料について解説していきました。
今後も負担が高まる可能性がありますが、これからも支払っていかなければいけないのもまた事実です。
本章では、物価や保険料の上昇などに伴う対策について解説をしていきます。
それは今手元にあるお金を使い、お金に働いてもらい増やすことです。
手元に資金がなければ、給料の一部を使うこともまた一つの方法です。
例えば、NISA・iDeCoなどの非課税制度を使用し、投資信託や株式を購入する方法や債券を購入し利息を受け取る方法があります。
その他にも、保険会社を利用し、運用商品を契約する方法もあります。
今の日本には、お金を増やす方法が多く存在します。商品や制度によって仕組みやメリット・デメリットが異なるため注意が必要ですが、賢く活用することでお金が増やすことができます。
その反面、リスクが伴うためお金を1円でも減らしたくないと思う方は避けたほうがよいでしょう。
6. まとめにかえて
国民健康保険の保険料を負担に感じる人も多いですが、国民皆保険制度である以上、しっかり支払う必要があります。
もし所得がゼロであっても支払う必要があるため、必要な状況に応じて自治体窓口に相談するほか、家計の見直しなどで支払いが継続できる状況をつくりましょう。
物価高の今、食費や光熱費の削減には限度があります。変動費だけではなく毎月の固定費にも目を向けて、節約できるポイントがないかさぐりましょう。
生活費の低下にあわせ、前章で紹介した「お金を増やす」視点も大切です。
自分に合う方法について、しっかり情報収集を行いましょう。
参考資料
長井 祐人
執筆者
日本大学国際関係学部卒業後、東洋証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。特に中国株式、投資信託の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。現在は個人向けに資産運用のサポート業務を行う。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有(2024年2月7日更新)。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)