日本では2月22日がよく知られている「猫の日」。実は、世界各国で「猫の日」といわれる日はいくつか存在します。
そのなかで、猫にまつわる記念日として2002年に国際動物福祉基金(IFAW)により制定され、インターナショナル・キャット・ケアが運営を引き継いでいる「世界猫の日」というものがあります。それが、本日8月8日です。
愛猫家は日本にも多く見受けられますが、そのなかには不安を抱える人もいるでしょう。
「生活が立ち行かず生活保護を受給したいけど、うちには猫がいる」
「生活保護を受給したら猫と暮らせなくなるのでは?」
上記のような不安を思い浮かべた人もいるかもしれません。
結論を先に述べると、生活保護受給期間中も猫との生活は可能です。ただし、猫をはじめ動物との暮らしはお金がかかるので注意が必要といえるでしょう。
ペットがいても受給額が増えないので、支給される保護費の中からさまざまな費用を捻出しなければなりません。
本記事では、猫にかかる年間支出額や生活保護における1カ月の保護費の目安、生活保護受給中も猫と暮らす際の注意点を見ていきましょう。
1. 猫にかかる年間の支出額は「約16万円」
アニコム損害保険株式会社は「どうぶつ健保」契約者を対象に「2023年最新版ペットにかける年間支出調査」の結果を公表しています。
2023年1月1日~12月31日の1年間にペット1頭へ支出した費用についてインターネット上でアンケートを実施しました(有効回答数:5217)。
こちらの調査結果から、猫の飼育にかかる年間の費用を見ていきましょう。
同調査によると猫に年間かかる支出額の合計額は16万9281円でした。
「ケガや病気の治療費」「ワクチン・健康診断等の予防費」などイレギュラーな支出もあるため毎月一定金額にはならないものの、月々の目安は約1万4106円と算出できます。
ちなみに、猫の「フード・おやつ」は年間5万2328円、1ヶ月につき約4360円です。
また、猫は暑さや寒さに弱いため冷暖房は通年欠かせません。特に、夏場は冷房を使用する愛猫家も多いのではないでしょうか。
人間が家に居ないときもエアコンをつけておく日があれば、人間のみの暮らしよりも「光熱費」は割高になります。
「ケガや病気の治療費」は平均を算出するのはなかなか難しく、ほとんどかからない猫もいれば、膨大な額が必要な猫がいるのも事実です。
次の章では、実際の生活保護費の目安をチェックしていきましょう。