1.3 新NISAのメリット・デメリット

新NISAのメリットは、1点目にiDeCoより年間投資上限額が大きいことです。

2点目に、投資できる商品に関しては上場株式も選べるため、iDeCoより多様な投資方法を実践できます。

3点目として、資金は好きなタイミングで引き出せるので、急にお金が必要になった場合でも安心です。

デメリットは、iDeCoより投資方法の選択肢が多い分、かえって判断が難しくなる場合があることです。

投資初心者の方は、つみたて投資枠で少額の積立を始めるのが良いでしょう。

1.4 iDeCoのメリット・デメリット

iDeCoのメリットの1点目は、新NISAよりも税制優遇が多いことです。

拠出した掛金は全額控除になり、所得税や住民税が軽減され、資金の受取時にも控除が受けられます。

新NISAと同様、運用で得られた利益は非課税となります。

2点目のメリットは、定期預金や保険など元本確定型商品も選べることです。

投資のリスクをできるだけ減らしたい場合、元本確定型商品を選ぶのも1つの手といえます。

一方で最大の注意点は、60歳まで資金を引き出せないことです。

iDeCoはあくまで年金制度であることを踏まえれば、引き出せるのが60歳以降となるのは自然ではありますが、資金の拘束期間が長くなることを認識しておく必要があります。

次の章では、新NISAとiDeCoの使い分けについて考えていきましょう。