イングリッシュガーデンなどで見かける「つる植物」。フェンスやアーチにつる植物をセンスよく這わせているお庭は立体感と動きがあり、とってもおしゃれで目を奪われてしまいます。

そのため「うちの庭にもつる植物を取り入れたいな」と考える方もいることでしょう。しかし、つる植物は管理が難しいものも多く、手に負えなくなりがち。そのため、庭に植えるつる植物は慎重に選ぶことをおすすめします。

この記事では、植える前に知っておきたい、生育旺盛すぎる「つる植物」5選を、参考価格とともにご紹介します。

安心して楽しむための方法もお伝えするので、気になる植物があった方は参考にしてくださいね。

1. 【この記事で紹介する】安易に地植えしてはいけない《生育旺盛すぎる》つる植物5選

【写真1枚目/全7枚】外壁にべったりと張り付いたアイビー。2枚目以降、安易に地植えすると大変なつる植物を紹介します!1/7

アイビー

写真:LIMO編集部

  • アイビー(ヘデラ)[常緑多年草]
  • ノウゼンカズラ[落葉つる性木本植物]
  • ハツユキカズラ[常緑多年草]
  • ワイヤープランツ[常緑低木]
  • ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)[常緑多年草]

次でひとつひとつ見ていきましょう。

2. 安易に地植えしてはいけない《くっつく気根が厄介な》つる植物3選

2.1 アイビー(ヘデラ)[常緑多年草]

おしゃれな寄せ植えにも重宝するアイビーは生育旺盛。安易な地植えには要注意!2/7

アイビー

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アイビーは葉の形や模様のバリエーションが豊富なつる植物。とてもおしゃれな見た目なので、外壁に這わせたり、グランドカバーにしたりしてみたい、と想像が膨らみます。

しかし地植えのアイビーは、ものすごいスピードで広がるため、要注意。外壁に這わせると気根がべったりと張り付き、アイビーをはがしても気根は取れず、外壁を汚してしまいます。

地面についた茎からも根を出すほか、カットした茎からも根を出して成長するため、切り戻しや撤去が難しく、手に負えなくなりがちです。

※参考価格:250~800円前後(3号ポット苗)

2.2 ノウゼンカズラ[落葉つる性木本植物]

植えっぱなしで真夏に咲いてくれる「ノウゼンカズラ」も丁寧な管理が必要3/7

ノウゼンカズラ

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花が少なくなる真夏に元気なビタミンカラーの花を咲かせるノウゼンカズラ。植えっぱなしで真夏に咲いてくれる花はあまり多くないため、貴重な存在です。

昔から庭木として親しまれているノウゼンカズラですが、つるも根も生育旺盛。アイビーと同じく気根を出して外壁や近くの樹木に登っていきます。

そのうえ、地下茎やこぼれ種からも芽を出して広がる繁殖力の強さも持ち合わせているため、管理が難しい植物です。

※参考価格:600~1300円前後(3.5~4号ポット苗)

2.3 ハツユキカズラ[常緑多年草]

かわいらしい葉色の「ハツユキカズラ」も生育旺盛4/7

ハツユキカズラ

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ピンクの新芽から、白や緑へ葉色が変化するグラデーションが美しいハツユキカズラ。かわいらしい色合いが魅力ですが、日陰で育てると緑色の葉ばかりになってしまい、日当たりがいいと葉焼けしやすいため、管理が難しい植物です。

ハツユキカズラはアイビーやノウゼンカズラと比較すると成長速度は穏やかですが、外壁やフェンスなどに気根を張り付けながら登る性質は同じです。

また、ハツユキカズラは植物の全部位に毒があるため、小さなお子さんやペットが口に入れないよう注意しましょう。茎の切り口から出る白い液でかぶれる人もいるので、お手入れの際は手袋をすると安心です。

※参考価格:300~1700円前後(3~3.5号ポット苗)

3. 安易に地植えしてはいけない《生育旺盛すぎる》つる植物2選

3.1 ワイヤープランツ[常緑低木]

繊細なオシャレ感がある「ワイヤープランツ」も地植えを放置すると大変!5/7

ワイヤープランツ

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小さい葉と細い茎がおしゃれなワイヤープランツ。正確にはつる植物ではなく低木に分類されますが、つる植物のように扱われることが多い植物です。

ワイヤープランツも成長が早く、こまめに切り戻しをしないと手に負えなくなります。茎や根がとても固くて丈夫なため、日頃のお手入れが大変で、成長すると切り戻しも一苦労。

撤去したいと思っても、わずかに残った根や枝から再生するため、庭に植えると後悔されがちです。

※参考価格:200~750円前後(3号ポット苗)

3.2 ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)[常緑多年草]

美しい花を咲かせる「ツルニチニチソウ」も、強健で生育スピードが速い!6/7

ツルニチニチソウ

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春にかわいらしい花を咲かせ、斑入りの品種もあるツルニチニチソウ。日陰でも育つため、シェードガーデンにも植えられる植物です。

しかしツルニチニチソウも生育旺盛。強健で成長スピードが早く、地面についた枝からも根を出すため、切り戻しや撤去も苦労します。

またハツユキカズラ同様、ツルニチニチソウにも毒があるため、小さなお子さんやペットがいる方は要必要。お手入れの際は手袋をつけましょう。

ツルニチニチソウも、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されています。

※参考価格:250~1100円前後(3~3.5号ポット苗)

4. 生育旺盛すぎる「つる植物」を安全に楽しむ方法

4.1 這わせる場所を決める

汚れてもいいフェンスやアーチなど這わせる場所を決めて、汚したくない場所への侵入を防ぎましょう。つるが土に触れないように育てるのも、広がりすぎを防ぐためには大切です。

4.2 プランターで育てる

つる植物はハンギングにしてもおしゃれ7/7

プランター栽培のつる植物

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 生育旺盛すぎる植物でも、プランターに植えると地植えよりは成長が穏やかになります。つる植物はハンギングでしだれさせて下から楽しむのもおしゃれですよ。年1回程度植え替えをし、屋外の土に触れない場所で育てましょう。

4.3 こまめに切り戻す

這わせる場所を決めたり、プランターに植えたりした後はこまめに観察し、決めた場所からはみ出したつるは、すぐにカットしましょう。今回ご紹介した植物はすべて強健な性質なので、ためらわず大胆にカットしてOKです。

4.4 カットした茎、根などは袋に入れて処分する

 剪定や切り戻し、植え替えなどでカットした部分は、屋外に放置せず、すぐに袋に入れて処分してください。植物ごみの処分方法は、各自治体の分別方法を確認しましょう。

5. まとめにかえて

お庭に植えると後悔するかもしれない、生育旺盛すぎる「つる植物」5選をご紹介しました。

このような植物は、病害虫や乾燥に強く、肥料もほとんど必要ない、「丈夫で育てやすい植物」でもあります。

家にお迎えしたい場合は、それぞれの植物の性質を知り、うまく付き合っていきましょう。

参考資料

鈴森 真樹