全国的に暑い日が続き、本格的な夏を迎えています。

コロナも落ち着き、レジャーや帰省など楽しみなイベントを計画されている世帯も多いでしょう。

一方で、レジャーなどにはお金も必要となるため、8月は出費が増えることが予想できます。

また、例年よりも早く梅雨が明け、猛暑となればエアコンの使用料も増えるため、電気代やガソリン等のエネルギー費が家計を圧迫する月とも言えるでしょう。

特に年金収入に頼る世帯にとってはボーナスの支給もなく、固定費の増加が家計に与える影響は深刻かもしれません。

さらに、6月から今年度の年金が支給されているため、前年と比べて支給額が変わった世帯もあるでしょう。

年金額からは天引きされるお金があり、6月から天引きされる金額自体も変わります。そのため、思っていたより手取りが少ないと感じるケースも多いようです。

そこで今回は、年金振込通知書も用いて年金の支給額や天引きされるお金など、老後の収入事情を考察していきます。

1. 公的年金から天引きされる「3つのお金」とは?

公的年金から引かれるお金ってどんなものがあるか知っていますか?

今回は、それについて詳しく解説していきます。

1.1 所得税および復興特別所得税

まずは「所得税」と「復興特別所得税」です。年金は、一定額を超えると税金がかかります。

5歳未満なら年金収入が108万円以下、65歳以上なら158万円以下であれば非課税です。

また、障害年金や遺族年金受給者の場合、所得税は非課税になります。ただし、給与所得がある場合は確定申告が必要となり、所得税が課税される場合があります。

1.2 国民健康保険料・後期高齢者医療保険料

年金支給額が年間18万円以上なら、健康保険料も天引きされます。

65歳から74歳までは国民健康保険、75歳以上になると後期高齢者医療制度に切り替わります。

1.3 介護保険料

最後に、介護保険料です。これも年金から引かれるお金の一つで、65歳以上で年金が18万円以上なら、介護保険料も天引きされます。

たとえ介護サービスを使っていなくても、支払い義務は続くので注意しましょう。

1.4 年金振込通知書で確認

6月になると「年金振込通知書」が届きます。これで実際にどれくらい引かれているのかを確認するチャンスです。

こうした情報を知っておくことで、将来の計画も立てやすくなります。

では、次の章では「年金振込通知書」について詳しく見ていきましょう。