5. 年末調整や確定申告で戻ってくる「控除」とは?15種類をチェック
収入から引かれるお金を見てきましたが、給料から引かれたお金は戻ってこないのでしょうか。
実は、会社員や公務員の方は、年末調整で払いすぎた税金が戻ってくることがあるかもしれません。
そこで、ここでは各控除について紹介したいと思います。所得控除は15種類あり、詳細は次のとおりです。
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寡婦控除
- ひとり親控除
- 勤労学生控除
- 障害者控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 基礎控除
- 雑損控除
- 医療費控除
- 寄附金控除
例えば、生命保険に入っている方なら、年末に会社に控除証明書を提出したことがあるかもしれませんね。
もし、使っていない控除があれば、資産運用のリスクを取らずに、手元のお金を増やす方法として活用できます。どの控除が自分に当てはまるか、一度確認してみるといいかもしれません。
6. まとめにかえて
今回は年金から引かれるお金や所得控除のポイントについて解説してきました。
まず、年金から天引きされるお金、例えば社会保険料や健康保険料、住民税などは、現役時代と同じように大きな割合を占めていました。
老後の収入を見越す際には、天引きされるお金が一定ではないことを考慮して、余裕を持ったプランニングが不可欠です。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できるのはあくまで総支給額なので、実際に振り込まれる額はもう少し少なくなることに注意しましょう。
また、iDeCoや生命保険などの所得控除も、年金受け取り開始時にはもう使えないことも考えられます。
これに対処するには、しっかりとした資金準備が必要です。年金受け取りまでにどれだけ準備を整えるかがカギですね。
納得できる解決策を見つけるために、早めの準備と情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「通知書の見方を調べる」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 太田 彩子(LIMO)「【年金振込通知書】にびっくり。なぜ「厚生年金と国民年金」の額面と手取り額がこんなに違うの?」※記事の数値を一部引用しています
徳原 龍裕