現在全国の主要都市ではコロナ以前にも増して、外国人観光客であふれかえっています。
過去30年で経験したことのないような円安によって、海外の富裕層が日本での買い物をしやすくなっていることがその一因になっているのでしょう。
実は富裕層は日本にも富裕層は存在しており、その数は増えていると言われています。
そこで本記事では日本の富裕層がどのくらいいるかを解説。そのうえで、富裕層のカード利用データをもとに、彼らの消費傾向や資産管理の方法について詳しく解説していきます。
1. 日本の富裕層の割合はどのくらい?
出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
日本の富裕層の実態を確認していきましょう。
野村総合研究所のデータによると、純金融資産が1億円以上5億円未満の「富裕層」と、5億円以上の「超富裕層」を合わせると、日本では148万5000世帯が該当します。
これを割合にすると、日本全体の約2%にあたります。
1.1 【一覧表】富裕層の世帯数と保有資産規模
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
この富裕層の数は増え続けています。未来にはさらに資産の偏りが大きくなると言われています。