2024年7月3日、5年に1度の年金財政検証の結果が公表されました。いくつかの試算が行われましたが、いずれにおいても将来的に年金支給水準は低下すると予測されています。
現役世代の人たちは、老後に向けて公的年金以外の収入源や老後資金を確保していく必要があるでしょう。
老後といってもまだ遠い未来のことのように感じる人もいるかもしれません。しかし、介護保険料の支払い義務が発生する40歳頃から、老後への意識が強くなるのではないでしょうか。
本記事では、40歳代・50歳代単身世帯の「貯蓄額」を確認していきます。
シニア世代の公的年金「国民年金・厚生年金」の平均月額もご紹介しますので、老後対策の参考にご覧ください。
1. おひとりさま世帯【40歳代】平均貯蓄額と中央値はいくら?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40歳代・ひとり世帯の平均貯蓄額は559万円です(金融資産を保有していない世帯を含む)。
平均値より実情を反映しているとされる中央値は47万円でした。
※金融資産には現金や預貯金以外に、投資信託や株式、債券、保険商品などの残高も含まれます。
1.1 【40歳代・単身世帯の貯蓄額】平均貯蓄額と中央値
- 平均:559万円
- 中央値:47万円
1.2 【40歳代・単身世帯の貯蓄額】金額階層別の世帯割合
- 金融資産非保有:40.4%
- 100万円未満:11.1%
- 100~200万円未満:5.2%
- 200~300万円未満:4.0%
- 300~400万円未満:3.7%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:4.6%
- 700~1000万円未満:7.7%
- 1000~1500万円未満:6.2%
- 1500~2000万円未満:2.2%
- 2000~3000万円未満:4.3%
- 3000万円以上:4.3%
上記より、金融資産非保有=貯蓄ゼロの世帯が約4割を占めていることが分かります。
続いて50歳代について確認していきます。