投資による資産形成の重要性が高まる中、NISA(少額投資非課税制度)の活用を国が推奨しています。
最近は、テレビなどでもNISAの制度解説や積立投資のシミュレーションなどを目にする機会が増えています。
しかし、国が推奨しているからといって利益が保証されるものではなく、投資には元本割れのリスクがあります。
NISAを活用する点については筆者も賛成ですが、投資方法によっては大きな損失を生みかねないので、特に投資初心者の方は注意が必要です。
本記事では、NISAを始める初心者が気を付けるべき点を3つ紹介するとともに、記事の後半では積立投資のシミュレーションを行っています。
投資のリスクを把握し、NISAを活用するイメージを掴んでいただければ幸いです。
1. NISAの概要
NISA(少額投資非課税制度)は、投資によって得た利益が非課税となる制度です。
NISAの非課税枠は「成長投資枠」と「つみたて投資枠」があり、それぞれ年間投資枠や投資対象商品が異なります。
「成長投資枠」と「つみたて投資枠」は併用可能であり、1800万円(内成長投資枠は1200万円)まで非課税で投資できます。
例えば、つみたて投資枠では「投資信託」を毎月一定額ずつ積み立て、成長投資枠では上場株式の個別銘柄に投資するといった利用が可能です。
2024年から新制度に移行し、非課税で保有できる期間が無期限化したことに加え、非課税で投資できる金額が大幅に増額されました。
より利用しやすい制度になったNISAですが、投資経験のない初心者の方の中には、投資へのハードルを感じている方もいるのではないでしょうか。
次章にて、初心者が気を付けるべき点について解説します。