4. 新NISAの暴落時に絶対やってはいけないこと

もし新NISAが暴落したとしても、絶対にやってはいけないのが「焦って売ってしまう」ことです。暴落して資産価値が下がると、どうしても「これ以上損失が出るのが怖い」と感じてしまうもの。しかし、ここで焦って資産を売ってしまうと、それまで積み立ててきたものが無駄になってしまいます。

損失が出た際にする「損切り」は、あえて損失を確定させるものであり、本来は十分に練られた投資計画のもとで行うものです。無計画に損失を確定させてしまっては、株価が反発し上昇基調になったときに後悔します。

特に新NISAは長期投資に向いた制度ですから、短期的な暴落のたびに売却していては、制度本来のよさを発揮できません。株価の動きを長い目で見て、暴落したとしても急に売らないようにしましょう。

とはいえ「暴落時に放っておけば安心」「暴落時に追加で購入すれば必ず利益が出る」というものでもありません。暴落時は慎重な判断が求められるため、いつも以上に値動きへの注視が必要です。

5. まとめにかえて

トランプ氏の再選に備える市場の動きは「もしトラ」とも呼ばれ、投資家や市場関係者の注目を集めています。アメリカ経済は世界経済の中心ですから、大統領選挙での発言や選挙結果は、当然日本にも何らかの影響をもたらすと考えられるでしょう。

とはいえ、大統領選挙だけで株価の上昇、下落が決まるものではありません。日頃から暴落のリスクに備えて投資先を分散したり、ポートフォリオを見直したりすることが大切といえるでしょう。

参考資料

石上 ユウキ