4. 年金生活になると「2ヶ月分」の収入でやりくり。社会保険料の負担も

夫婦の年金は2ヶ月分が1度に支給されるため、「約27万円~約67万円」となります。

「約67万円」はかなり高額に感じますが、「2ヶ月分」「夫婦2人分」であることを考えると印象が変わるものです。

これは夫が報酬54万9000円、妻が報酬37万4000円の場合の年金例ですから、現役時代に比べてかなり収入額が減るといえるでしょう。

また、ここから「税金や社会保険料」が天引きされることに注意が必要です。

年金額が一定以下である場合、税金(所得税や個人住民税)はかかりません。しかし、どれほど年金が低くても社会保険料は支払う必要があります。

年金が高い人ほど負担に感じるでしょう。例えば新宿区の国民健康保険の場合、「前年の所得が250万円」の国民健康保険料は年額で36万4655円です。

年6回の年金から天引きされるとすると、1回あたりの天引き額が6万円になることもあるでしょう。

実際の天引額や振込額は、年金振込通知書という書類で確認できます。

年金振込通知書

年金振込通知書

出所:日本年金機構「年金振込通知書」