2024年から従来のつみたてNISA・一般NISAが統合され、いわゆる「新NISA」がスタートしました。
金融庁が2024年7月19日に更新した「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」によると、2024年3月末時点の新NISAの口座開設数は2322万7848口座。NISA制度が創設された2014年1月末時点の492万4663口座から約5倍に膨れ上がっています。
初心者が投資をはじめるなら、新NISAは有力な選択肢のひとつです。
一方、本やSNSなどあらゆる媒体でおすすめされている「インデックス投資」は本当によい投資先なのか、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
当記事では、インデックス投資がおすすめされる理由や思わぬ落とし穴について解説します。日本の年金運用のポートフォリオに基づき、資産配分についてもアドバイスしていますので、あわせて参考にしてください。
1. とりあえず新NISAでインデックス投資がおすすめされるワケ
まずは初心者にインデックス投資がおすすめされる背景について解説します。
インデックス投資とは、特定の「指数」に連動して値動きするファンドに投資する手法です。
指数は、複数の株式や債券などの値動きを平均化したものです。すなわち、指数に連動するファンドに投資をすれば、誰でもかんたんに投資先の分散ができ、リスクを抑えられます。
もっともメジャーなのは米国の「S&P500」と呼ばれる指数で、過去数年だけ切り取ってみても数倍に成長していることがわかるでしょう。
投資の神様・ウォーレンバフェットが、自身の妻に「資産の90%をS&P500に投資せよ」とアドバイスした話は有名です。インデックス投資は、著名投資家も認める効率的な投資手法だといえるでしょう。
次の章では、インデックス投資をする場合の落とし穴について解説します。