3.1 賃上げ実績と初任給の実態アンケート結果
帝国データバンクが実施した「2024年度賃上げ実績と初任給の実態アンケート」によると、賃上げ率が5%を超える企業の割合は26.5%となっています。
一方で、賃上げ率5%未満の割合は67.7%となっており、「据え置き」または「賃下げ」となった企業の割合は17.2%もあります。
8割以上の企業で賃上げが行われているものの、企業規模や業種間で大きな差が見られるのが現状です。
4. 【初任給】大企業と中小企業の賃上げ格差が拡大
新卒社員の採用がある企業における「初任給」の金額は下図の通りです。
「20~24万円」が最も多く、その割合は57.4%となっていますが、「20万円未満」の企業が35.2%に上ります。
大企業を中心に初任給のアップが大々的に報道されましたが、中小企業ではそのような金額は出せず、格差の拡大を感じている企業も多いようです。
実際にアンケートに回答した「企業の声」を見てみましょう。