5. ご自身の年金受給予定額を確認して、老後対策を進めよう
本記事では、老齢年金を受給している世代の年金受給額を確認してきました。
年金だけで老後の生活をすべてカバーするのは難しそうですね。
実際、厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」では、老後を年金収入だけで生活できる高齢者世帯は41.7%という調査結果が出ています。
公的年金は老後収入の柱と考えられていますが、決してそうではない現状があるようです。
長い老後生活を過ごすためには、自助努力で老後資金を準備していく必要があります。
日々の生活費の削減など、支出を減らすこともお金を貯める上では非常に重要なことですが、「お金を上手に増やす」という視点もぜひ取り入れてみてください。
また、物価上昇に負けないような資産の増やし方を実践していくのも重要です。
日本銀行は毎年の物価上昇率の目標を2%と定めています。この2%の上昇率を上回る運用成果を出さなければ、もっているお金の価値は実質目減りしてしまうことになります。
銀行預金では年2%も資産の価値を上げることは現状では難しいでしょう。預金とは違った形で自分の資産を増やしていく必要がありそうですね。
代表的な例として、「資産運用」が挙げられます。今年1月から新NISAもスタートしました。
今年から資産運用を始めた方も数多くいらっしゃいます。少しでも興味を持った方は、まず情報収集からでも始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
荻野 樹
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)、宅地建物取引士の資格を保有。大阪市立大学経済学部卒業後、教育業界へ。その後、メットライフ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶへ転職。生命保険商品の販売を通じて、主に子育て世代への資産形成や老後資金準備に関するコンサルティングをおこなった。経験や各種資格を活かし、現在は、個人向け資産運用のサポート業務に従事。専門用語を使わず、丁寧で分かりやすいアドバイスが強み。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/一種外務員資格(証券外務員一種)/元銀行員
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン・事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。一種外務員資格(証券外務員一種)
FX関連のメディアで執筆・編集を経験したのち、2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場、株式投資などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。趣味はドライブ・スポーツ観戦・旅行。【2024年12月16日更新】