岸田首相は記者会見において、年金生活世帯や低所得者に追加給付金を支払うことを検討すると発表しました。

夏場は、エアコンの使用時間が長く電気代がかかったり、イベントがあって出費がかさんだりするため、公的年金が主な収入となる年金生活世帯にとっては、喜ばしいニュースです。

公的年金は令和5年から増額されていますが、物価高により実感が持てない方もいるでしょう。公的年金だけで生活費をカバーできている方はどのくらいいるのでしょうか。

本記事では、年金生活世帯などに対する追加給付金について解説するとともに、公的年金の平均受給額などについて確認していきます。

1. 年金生活世帯への給付金が検討

2024年6月21日、岸田首相は年金生活世帯や低所得者を対象に、追加給付金を支払うことを検討すると発表しました。先行きの見えない物価高で、生活費がひっ迫している世帯の支援を目的としています。

現段階で詳細は未定となっており、今後の政府からの発表が待たれます。

なお、今回の給付金の追加支援のほかに「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月から10月分の電気・ガス料金補助が行われる予定です。エアコンの使用により電気料金がかかることが心配される中、こういった施策が講じられるのは年金生活世帯にとって朗報です。

追加給付金と電気代・ガス代補助により、年金生活世帯などの経済的な負担が軽減することが期待されます。

次の章では、年金の増額改定の裏側を深堀りしていきましょう。