2. 勤労者世帯の家計収支の状況は?実質増減率もチェック

二人以上の世帯のうち、勤労者世帯の家計収支を見てみましょう。

世帯平均人員3.23人、平均有業人員1.78人、世帯主の平均年齢50.4歳の実収入は、1世帯あたり1ヶ月平均60万8182円で、実質5.1%となっています。

この実収入は、給与や年金などの定期収入に加え、財産収入や臨時収入、ボーナスなども含めての金額となっています。

可処分所得(実収入から税や社会保険料などを差し引いた額)は49万4668円。前年に比べ名目で1.2%、実質で4.8%の減少となっています。

世帯主の年齢階層別可処分所得額及び対前年実質増減率

世帯主の年齢階層別可処分所得額及び対前年実質増減率

出所:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」をもとに筆者作成

消費支出は名目0.6%、実質4.2%の減少。勤労者世帯の消費支出は31万8755円と減少していることがわかります。

世帯主の年齢階層別消費支出額及び対前年実質増減率

世帯主の年齢階層別消費支出額及び対前年実質増減率

出所:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」をもとに筆者作成

次の章では、シニア世帯の年金事情と家計収支をチェックしていきましょう。