2. 年収1000万円と世帯年収1000万円で手取りは違う?

年収1000万円以上の人の手取りと、世帯年収1000万円以上の世帯の手取りについて確認します。

以下の家族構成をケースにしてそれぞれ確認しましょう。

  • 3人世帯(夫、妻、中学生の子)
  • 年収1000万円のケース:夫の年収1000万円 妻は専業主婦
  • 世帯年収1000万円のケース:夫と妻の年収はいずれも500万円
  • 社会保険料は年収の15%で計算

それぞれのケースで手取り額に違いがあるのか確認します。

2.1 年収1000万円の手取り

年収1000万円の夫の場合、年収から控除される社会保険料や税金を計算すると、以下のとおりです。

  • 所得税:約71万円
  • 住民税:約60万円
  • 社会保険料:150万円

手取りの年収は、約719万円になりました。

  • 1000万円-(71万円+60万円+150万円)=719万円

月収に換算すると、約60万円が手取りとなります。

では、世帯年収1000万円のケースで確認しましょう。

2.2 世帯年収1000万円の手取り

年収500万円の夫婦の場合、年収から控除される社会保険料や税金を計算すると、以下のとおりです。

  • 所得税:約14万円
  • 住民税:約24万円
  • 社会保険料:75万円

手取りの年収は、約387万円になりました。

  • 500万円-(14万円+24万円+75万円)=387万円

月収に換算すると、1人あたり約32万円が手取りとなります。

夫婦で計算すると、約64万円となりました。

1人で年収1000万円を稼ぐより、世帯の手取り額が約4万円増えています。

では、世帯年収1000万円以上の生活費がいくらかかっているのか確認しましょう。