2. 最高値から2000円以上下落し、一時25日線を割り込む

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元ではローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線をともに突破し、上値を試す動きとなっていました。ただし、7月11日の高値(ザラ場・4万2426円)以降は、陰線が続き、下落しています。先週も2000円以上下落すると、ローソク足の実体が一時、25日線を割り込みました。

今後の展開はどうなるでしょうか。ローソク足は25日線にかかったのち、若干反発しています。ここから再上昇するようであれば、目標は4万2000円台、さらに最高値の更新になります。逆に、ここから下落するとすれば、25日線付近で上値を抑えられ、75日線付近までの下値を試すことになるでしょう。75日線を割った場合、その下の200日線のある3万7000円付近までの下落もあり得ます。

ただし、直近で急上昇したことから押し目買いを狙っている投資家も多いと考えられます。3万9000円付近までは押し目買い狙いでもいいでしょう。判断が難しければ、心理的節目となる4万円を超えた後、下値が堅いことを確認してから出動しても遅くはないでしょう。

75日線を割った場合、その下の200日線のある3万7000円付近までの下落もあり得る

日経平均株価

Gsign76/shutterstock.com

参考資料

下原 一晃