1. 日経平均は3日続落、一時4万円を割り込む
2024年7月19日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比62円56銭安の4万0063円79銭となりました。3日続落です。ザラ場では約2週間ぶりに4万円を割り込む場面もありました。
前日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数の主要3指数が下落したことを受けて、日本株も売られる展開となりました。日経平均は7月11日に史上最高値(終値ベースで4万2224円)をつけたことから、利益確定売りも出やすい局面でした。ただし、心理的節目となる4万を割ると押し目買いも入りました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。19日の米株式市場でダウ平均は前日比377ドル49セント安の4万0287ドル53セントで終えています。19日に米企業のセキュリティーソフト「クラウドストライク」の不具合によって米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を搭載した多くのコンピューターが停止するシステム障害が発生しました。
これにより、世界の航空、決済サービス、医療、政府機関など、幅広い産業に影響が出ています。電気自動車(EV)大手テスラの生産ラインも止まりました。これらを受けて、マイクロソフト株は一時2%近く下げました。クラウドストライク・ホールディングスはダウ平均の構成銘柄ではなものの株価は15%下げました。システム復旧が進むものの依然として影響は残っており、業績に影響を与えるという見方も出ています。
国内企業はほぼ復旧したと見られています。ただし、米株安を受けて、ハイテク株などを中心に日本株も連れ安になる可能性があります。値がさのあるアドバンテストや東京エレクトロンなどは売られる可能性があります。
米民主党のバイデン大統領は21日、11月の大統領選で、党の候補者指名を辞退し、選挙戦から撤退すると表明しました。
後継候補にはハリス副大統領が選ばれる見込みです。市場では、トランプ氏の再選可能性が上がったと、早くも「トランプ・トレード」の動きが起こりつつあります。石油・ガス、金融、機械などが規制緩和や米国内需要の喚起などにより好影響を受けると想定され、すでに買いが始まっています。今後も動向に注視したいところです。