株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、TOPIXは終値で1,800pt回復

2018年6月13日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,966円(+88円、+0.4%) 3日続伸
  • TOPIX 1,800.3(+7.5、+0.4%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,153.6(+5.5、+0.5%) 5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,286、値下がり銘柄数:703、変わらず:100
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
  • 年初来高値更新銘柄数:120、年初来安値更新銘柄数:25

東証1部の出来高は11億9,857万株、売買代金は2兆2,489億円(概算)となり、いずれも前日より小幅減少となりました。史上初の米朝首脳会談が終了したことで、いったん材料出尽くしの感があったものの、週後半に予定されている各国の金融政策会合を睨んだ売買が出たようです。

商いは低水準でしたが、売買代金は2兆円を上回る結果となりました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ただ、後場の半ばに一時+114円高まで買われる場面が見られましたが、上値が重い展開が続きました。

結局、取引時間中に一度も23,000円台回復はなりませんでしたが、それでも3日続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで引け、終値としては5月22日以来となる1,800ポイント回復となっています。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、売買代金は9日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,610万株、売買代金は710億円となり、いずれも前日より減少しました。新興市場では相変わらず低調な商いが続いており、売買代金は9日連続で1,000億円を下回りました。

6月19日のメルカリ上場までは模様眺めの様子が強まりつつあるようです。なお、そのメルカリの公開価格は1株3,000円に決定済みです。

なお、一部の主力株が買い戻されたた結果、総合指数は5日続伸となりました。これで1,100ポイント超えを固めつつありますが、まだ底打ちした状況とは言えないかもしれません。

任天堂が一時▲8%超安の急落、東芝は一時+11%超高の爆騰

個別銘柄では、テルモ(4543)、リクルートホールディングス(6098)、アステラス製薬(4503)などが値を上げて年初来高値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)も一時+3%超高の大幅上昇となりました。

また、ハイテク株では東証2部の東芝(6502)が約7,000億円の自社株買いを発表した直後から急騰し、一時+11%超高の爆騰となって年初来高値を付けています。

その他では、三菱地所(8802)など不動産株が軒並み買われ、東京電力ホールディングス(9501)など電力株も上昇が目立ちました。

一方、任天堂(7974)が突如として一時▲8%超安の急落となり(年初来安値を更新)、終値でも▲6%超安の急落となりました。

また、日立建機(6305)が連日の安値更新となり、パナソニック(6752)やファーストリテイリング(9983)も冴えない値動きとなったようです。

なお、前日まで株価上昇が続いたイオン(8267)は、取引時間中に7日連続となる年初来高値更新となったものの、終値は小幅安となって10連騰は達成できませんでした。

新興市場では、手間いらず(2477)が久々に急騰し、シェアリングテクノロジー(3989)も大幅高となりました。一方、アトラエ(6194)が下落して安値更新となりましたが、全体的には新興市場らしいダイナミックな値動きは少なく、静かな取引となった模様です。

青山 諭志