3. タンス預金の旧札はあわてて両替しなくてもいい

これまで使用していた旧札は、新紙幣が発行された後も変わらず使用可能です。

新紙幣が発行されたからといって、旧札でのタンス預金などで保管している現金を両替する必要はありません。

3.1 ただし、タンス預金より金融機関へ預けるほうがいい

旧紙幣をあわてて新紙幣へ両替する必要はありませんが、タンス預金は防犯上のリスクが高いとされています。

所有者以外の家族が処分するリスクも考えられる上に、火事などで焼失してしまう恐れもあるため、あまりおすすめできません。

一方、金融機関に資金を預け入れて通帳が焼失したとしても、証明書などで本人だと伝えられた場合には通帳や資金が戻ってきます。

火災や防犯リスクから大切な資産を守るため、タンス預金がある人はこの機会に、金融機関の口座での資金の保有も検討してみましょう。

4. 新紙幣発行に伴うトラブルに注意

約20年ぶりの新紙幣により「新紙幣発行に便乗した詐欺行為」の発生が予想されます。

「旧紙幣は使えないから新紙幣と交換する」
「その新紙幣は偽札だ」と言われ交換を求められる」

上記のような、新紙幣発行に伴うトラブルが考えられます。

新紙幣が発行された後も、旧紙幣は使えます。そして、金融機関や行政機関が交換を求めることもありません。

「おかしいな」と感じたら、すぐに専門の窓口へ相談しましょう。

4.1 不審に思ったらすぐ警察や消費生活センター相談

新紙幣に関する不審な電話やメール、訪問があった場合、警察や消費者センターなどへ相談しましょう。

消費者ホットライン「188(いやや!)」

最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターなどを案内してくれる、全国共通の3桁の電話番号です。

警察相談専用電話「#9110」

最寄りの警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号です。

5. 新紙幣発行後も「旧紙幣」は引き続き利用可能!ただしトラブルに注意して

新紙幣が発行されても、変わらず旧紙幣は利用できます。

そのため、ご自宅にある旧紙幣をあわてて新紙幣に変更する必要はありません。

ただし、新紙幣発行後は詐欺行為が発生しやすいため、不審な訪問や電話、メールには注意しましょう。

参考資料

円城 美由紀