2.1 妻が正社員となり40~60歳までの20年間(240カ月)厚生年金に加入した場合

試算するにあたり、以下の条件を設定しています。

  • 年収240万円(ボーナス込み)
  • 「240万円÷12カ月=20万円」を報酬月額表で確認すると17等級の20万円

20年間(240カ月)厚生年金に加入した場合の年金額は

20万円×5.481/1000×240カ月=26万3040円(年額)

月額にすると2万1920円増額された年金を受け取れます。

2.2 妻がパートタイムとなり40~60歳までの20年間(240カ月)厚生年金に加入した場合

  • 年収120万円
  • 年収130万円未満ですが従業員101人以上の企業に勤務している
  • 「120万円÷12カ月=10万円」を報酬月額表で確認すると5等級の9万8000円

20年間(240カ月)厚生年金に加入した場合の年金額は

9万8000円×5.769/1000×240カ月=13万5120円(年額)

月額にすると1万1260円が増額された年金を受け取れます。

妻が正社員、パートタイムのいずれかで働いた場合の厚生年金の上乗せの分は、正社員の方が、毎月約1万円多くなります。

3. まとめにかえて

正社員かパートタイムにするか、働き方を考えるときにはお金の面を優先して正社員で働く方が有利と思うかもしれません。

しかし、子育てや介護など、仕事以外に時間がとられる場合は、勤務時間を少なく調節できるパートタイムの方が働きやすいと感じるものです。

ライフスタイルに合う働き方を選択するとよいのではないでしょうか。

参考資料

舟本 美子