5. 働くシニアは増加傾向に
内閣府の「令和6年版高齢社会白書」では、シニアの就業率も知ることができます。
10年前と比較すると就業者数及び就業率は上昇しており、70~74歳の就業率は10.7%も増加していることがわかります。
- 65~69歳:52.0%
- 70~74歳:34.0%
- 75~79歳:11.4%
60歳代ではまだ働く方のほうが多く、70歳でリタイア数が上回るようです。
「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答した人は4割もいました。制度面でも高齢者の就業環境が整いつつあるため、働いているうちは経済的な心配を抑えられるのかもしれませんね。
6. まとめ
今回は、70歳代の二人以上世帯で「貯蓄2000〜3000万円未満」のお金持ちは何パーセントいるのかを見てきました。
- 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄2000〜3000万円未満の割合】(金融資産を保有していない世帯を含む):7.4%
- 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄2000〜3000万円未満の割合】(金融資産保有世帯):9.1%
このような結果ではありましたが、調査では65歳以上の68.5%が「経済的な心配はない」と回答しており、貯蓄が2000万円に満たなくても「経済的な心配はない」と回答している割合も少なくないようです。
「人生100年時代」とも言われているように、リタイア後も長い人生ですから、余裕をもって老後の資金準備をするために、できるだけ早くから対策しておいたほうがよいでしょう。
参考資料
LIMO編集部