2024年6月21日に内閣府が公表した最新の「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上の68.5％が「経済的な心配はない」と回答したことがわかりました。
昨今の物価上昇もあり、老後への不安を感じるシニア世代の方も多いと思いますが、実際はどうなのでしょうか。
そこで本記事では、70歳代の二人以上世帯で「貯蓄2000〜3000万円未満」のお金持ちは何パーセントいるのか見ていきます。
また、70歳代が受給する年金額についても触れていきますので、老後の資金準備の参考にしてみてください。
1. 65歳以上の68.5％が「経済的な心配はない」と回答
内閣府の最新資料「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上で「経済的な心配はない」と回答した人は68.5％にのぼりました。
※「心配がない」とは、「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計
- 65～69歳：65.3％
- 70～74歳：68.2％
- 75～79歳：66.5％
- 80歳以上：73.1％
- 全体：68.5％
「家計にゆとりがあり、まったく心配がない」と回答した人は全体の12%と少数派ですが、贅沢はできなくとも大きな不安もない「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」という回答が全体の56.6%と目立ちました。
この結果を見ると、シニア世代は将来についてさほど心配をしていないように思えます。
では、いま実際に70歳代を迎えた人はどれくらいの収入があり、どれくらいの資産を保有しているのでしょうか。
