老後の生活資金は年金が柱になるというのが周知の事実かと思いますが、一体いくら受け取れるのかを詳しく知る人は少ないものです。

「公的年金が受け取れるから老後は安心」と思いたいところですが、果たして本当に年金だけで老後の生活は安心できるのでしょうか。

そこで今回は、「一般家庭」の年金額を確認したのちに、60歳~90歳以上のシニア世代がいくらの公的年金をもらっているのか1歳ごとに確認していきます。

記事の後半では、「老後に向けた資産運用がありかなしか」について、お金のプロが考察していきます。

1. 2024年度の年金支給額は「2.7%増額」へ。

2024年の年金は、2.7%の増額改定となりました。次回の年金支給日は8月15日です。

これにより、老齢基礎年金の満額は6万8000円、厚生年金は一般的な夫婦合計で23万483円となりました。

1.1 2024年度の年金額(厚生労働省が示す一例)

【写真1枚目/全9枚】2024年度の年金額の例。次の写真で1歳刻みの受給額をチェック

2024年度の年金額の例

出所:厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

厚生年金の金額は”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件となっているので、他のパターンも気になります。

参考までに、現役時代の収入ごとの年金例も見ていきましょう。