4. 老後に向けて資産運用はあり?なし?
年金が少ないとわかった場合、どのように対策すればいいのでしょうか。
準備の方法としてもちろん貯金も大切ですが、近年では資産運用が大きく注目されています。
2024年からは新NISAが始まり、自分も資産運用を取り入れてみようと思う方は多いかと思います。
しかし、NISAの仕組みについてよくわかっていなかったり、そもそもNISAが自分に合っているのかわからなかったりするケースも見受けられます。
実際に筆者も数多くの相談を受けますが、「なんとなくはじめてみた」「始めたいがよくわからない」といった声も多いです。
ここで大切になるのが、「目的」や「目標」という基本的な視点。
資産運用は基本的には長期で考えるものです。ただ漠然と始めていては正直長続きしません。
「目的」や「目標」があるからこそそこに向かって頑張ろうと思えたり、モチベーションになったりします。
運用を始めるうえで自分のこと、将来のことを知ることはとても重要です。例えば老後資金を目標にするのであれば、「年金見込額はいくらか」「退職金制度はあるのか」などを必ず確認しておくようにしましょう。
5. 老後に備えた貯蓄計画を立てる
年金額について、2024年度の金額例と実際に支給された平均額を見ていきました。
国民年金は満額が受け取れないこともありますし、厚生年金に加入していても転職や独立で今後どうなるかわかりません。
年金制度自体も常に変化しており、今の水準が続く保証もないため、常に新しい情報に触れておく必要があるでしょう。
目標を明確にしたうえで、老後までの期間から逆算して、できるだけ早いうちから無理のない貯蓄計画を立てていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
大庭 新太朗