5. 将来の年金生活への備え
ここからは、現役世代が将来の年金生活に備えて老後資金づくりを始める際に大事なことについて解説していきます。ぜひ参考にしていただけると幸いです。
5.1 これから起こるライフイベントにかかる費用を明確にする
老後資金にしろ教育・住宅資金にしろ、何かお金を準備する場合は「具体的にいつまでにいくら必要か」を明確にすることが大事です。
今から何年後にいくら必要かが分かれば、その資金を準備するのに毎月どのくらいお金を貯めていけばいいか?やどういう方法で準備すべきか具体的に計画を立てることができます。
例えば、大学進学に際した教育費であれば子どもの誕生から18年後におよそ400~500万円ほどの準備が必要と言われています。
また、教育費は準備しておく時期がはっきり決まっているため、元本保証がなくリスクの高い投資で準備するのは適していません。
必ずお金を貯めていける預金で準備をするのが適切でしょう。
以上のように、明確な目標を立てることができればより詳細に必要資金を準備する方法を考えることができます。
現役世代の方たちは、老後資金を準備する際も「いつまでにいくら貯めたいのか」という明確な目標を立てたうえで資金準備を始めてみた方が良いかもしれませんね。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
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内閣府「令和6年版高齢社会白書」
鶴田 綾