1.2 国民年金の平均受給額一覧表

国民誰もが加入して受け取れる「国民年金」の平均受給額は、以下のとおりです。

国民年金の平均受給額一覧表

国民年金の平均受給額一覧表

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 男子の平均年金月額:5万8798円
  • 女子の平均年金月額:5万4426円

国民年金の平均受給額は、男女で明確な差はありません。国民年金は20歳から60歳までの国民が全員加入するため差が生まれにくく、毎月の保険料を納めていれば誰もが受け取れます。

受給権者数を見ると、男女ともに6〜7万円台を受給している人が最も多くなっています。令和6年度の国民年金受給額が月額6万8000円ですから、多くの人が国民年金を満額受給できているといえるでしょう。

では、高額受給者はどれくらいの割合になっているのでしょうか。次章で解説します。

2. 年金受給者にも勝ち組が!?「高額受給者」の割合

年金受給者のうち、月額30万円以上の年金を受け取っている「高額受給者」の割合は、以下のとおりです。

厚生年金の年金月額階級別受給権者数

厚生年金の年金月額階級別受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

  • 年金受給月額30万円以上の受給者数:1万2490人
  • 年金受給月額30万円以上の受給者割合:0.08%

高額受給者の割合はわずか0.08%と、全受給権者の1%にも満たない人数でした。厚生年金の受給額には年収額が大きな影響をおよぼします。

高額受給者の割合が極端に少ないことから、現役時代に相当な金額の年収を稼いでいる人でないと、月額30万円以上の厚生年金を受け取れる可能性は低いと考えられます。