2. やや過熱感もあり高値圏でもみ合う展開か

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線をともに突破し、25日線が75日線を下から上に抜けるゴールデンクロスも形成されました。先週はさらに上値を試す動きが期待されました。実際には、週初8日(月)は短い陰線となりましたが、その後は長い陽線となり、3月22日の高値(4万1087円)も突破しました。7月11日にはザラ場で4万2426円と最高値を更新しました。ただしその後は陰線となって下落しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。先週末には下落したものの、下値メドとなる3月22日の高値(4万1087円)までは落ちていません。ここを割るようであれば注意が必要ですが、心理的節目となる4万円や、75日線のある3万9000円あたりまでは押し目買い狙いでいいでしょう。

オシレーター系の指標は若干「買われすぎ」を示しています。直近で急上昇していることから調整もあるかもしれません。4万1000円~4万2000円の間でもみ合いになることも考えられます。判断が難しいようであれば、上下どちらかに抜けてから出動しても遅くはないでしょう。再度4万2000円を突破するようであれば目線を上にもってついていきたいところです。

再度4万2000円を突破するようであれば目線を上にもってついていきたいところ。

日経平均株価

Igor Kutyaev/istockphoto.com

参考資料

下原 一晃