3. 65歳以上世帯の貯蓄状況

貯蓄について、まずは「無職世帯・就労中の世帯」を含む65歳以上二人以上世帯(多くの場合夫婦に当たると想定)での統計を紹介します。

貯蓄の平均値は2462万円、中央値は1604万円となりました。

およそ1/3強の貯蓄保有額が2500万円以上、40%が2000万円以上です。

こうしてみると、一定割合の世帯は、老後に向けて必要な資産を確保できているとみられます。

一方で、貯蓄300万円未満の世帯がおよそ15%ほど、500万円未満の世帯でみると20%強います。

これらの層は、老後も当面仕事を継続しなければ、平均的な生活の維持は困難です。

4. 65歳以上無職・二人世帯の資産内訳

総務省統計局の「家計調査報告 貯蓄・負債編 2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」では、65歳以上無職・二人以上の世帯の資産内訳も集計しています。

無職世帯に限定すると、貯蓄の平均額と内訳は次のとおりとなりました。