2.3 シミュレーションのまとめ
平均年収500万円と300万円のシミュレーション結果をまとめると、下表のようになります。
平均年収500万円の場合の老齢年金受給額は年額196万5168円で、300万円の場合は150万6606円なので、年間45万8562円の差が生じます。月額では3万8214円の差です。
10年間では約458万、20年間では約917万円もの差が出ることになります。平均年収の差は老齢年金の受給額にも大きく関係していることがわかります。
なお、これはあくまでもシミュレーションであり実際には異なることにご注意ください。
3. まとめにかえて
老齢厚生年金は年収や厚生年金保険への加入期間などにより受給額が異なりますが、平均年収500万円と300万円では、年間約46万円の差が生じる結果となりました。
10年では約458万円、20年間では約917万円の差が生じるため、受給期間によっては1000万円以上の差が出ることも考えられます。
老齢年金を増やすには、年収を上げたり加入期間を長くしたりすることがポイントになります。資格取得やスキルアップで収入増加を目指すことや、現在社会保険未加入の場合は、加入できる働き方に変えるなど検討してみましょう。
参考資料
木内 菜穂子