1.2 老齢年金の計算方法

老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算方法をそれぞれ確認していきましょう。

老齢基礎年金

老齢基礎年金は、保険料を払い込んだ月数により年金額が決まり、満額受給するには40年間(480月)の払い込みが必要です。令和6年度は、満額で81万6000円ですが、未納月がある場合は、その分受給額が減額されます。

たとえば、4年間(48月)の未納がある場合の受給額は73万4400円です。

計算)81万6000円×432/480月=73万4400円

老齢厚生年金

一方、老齢厚生年金は現役時代の年収や厚生年金への加入期間などにより受給額が決まります。受給額は、以下のように平成15年3月以前と平成15年4月以降とに分けて計算して合計します。

報酬比例部分の計算方法

報酬比例部分の計算方法

出所:日本年金機構「は行 報酬比例部分」

【報酬比例部分=A+B】

  • A:平成15年3月以前の加入期

平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの加入期間月数

  • B:平成15年4月以降の加入期間

平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数