2024年度の年金支給額は2.7%の増額となりました。

「マクロ経済スライド」が発動したことにより、現役世代の賃金の伸びより0.4%も低く抑えられています。

物価上昇率にも追いつかないため、実質的には目減りといえるでしょう。

今回は年金一覧表を使用しながら、65歳から89歳までの「国民年金と厚生年金」の平均月額はいくらなのかチェックしていきたいと思います。

1. 2024年度の年金は2.7%の増額だが実質は目減り

年金は基本的に偶数月に支給されるため、次回の支給日は8月15日です。

2.7%の増額改定となった2024年の年金について、厚生労働省が「いわゆる一般家庭」として例示する年金額を見ていきましょう。

1.1 2024年度の年金額例

【写真1枚目/全9枚】2024年度の年金額の例。次の写真で1歳刻みの受給額をチェック

2024年度の年金額の例

出所:厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

  • 国民年金:満額で月額6万8000円
  • 厚生年金:一般的な夫婦合計で月額23万483円

厚生年金はあくまでも一般的な夫婦の例であり、”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件のもと試算されたものです。

現代では共働き世帯が増えているため、異なる条件の人が多いかもしれません。