1.2 年金が少ない人には追加の給付金の可能性

岸田総理は2024年6月21日の記者会見において、「物価高の中で食費の高騰などに苦しんでおられる年金(生活)世帯や低所得者世帯を対象として、追加の給付金で支援することを検討いたします。」と表明しました。

主に住民税非課税世帯には10万円の給付が行われていますが、秋ごろに追加の給付が行われるようです。

年金は偶数月に2ヶ月分が支払われます。

もし「夫が報酬43万9000円+妻が国民年金のみ加入」という一般的な夫婦であれば、1回あたりの支給額は約46万円になります。

一方、共働きで「夫が報酬54万9000円+妻が報酬37万4000円」にあてはまるのであれば、1回あたりの支給額は約67万円です。

年金生活者の実態がわからない現役世代は、「年金生活はそんなに苦しいのか」という疑問を抱くかもしれません。

金額だけを見ると大きな金額に感じますが、1人当たり・月当たりにて考える必要があるでしょう。高齢者世帯にとっても、2ヶ月分が振り込まれたあとのやりくり力も重要になります。

そこで今回は、実際に支給された年金について、「60歳~89歳の年金平均月額」を国民年金と厚生年金にわけて1歳刻みで紹介します。