1.2 70歳代単身世帯の平均貯蓄額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、70歳代単身世帯の平均貯蓄額は1529万円、中央値は500万円です。

こちらも、平均貯蓄額と中央値に大きな開きがありますが、実態としての平均は中央値の500万円と考えられます。

平均貯蓄額ごとの世帯割合は以下の通りです。

【70歳代・単身世帯】貯蓄額ごとの世帯割合

【70歳代・単身世帯】貯蓄額ごとの世帯割合

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成

最も多いのは「貯蓄なし」世帯で、26.7%とおよそ3人〜4人に1人は貯蓄がないことがわかります。不動産を所有している方など貯蓄以外の資産のある方は良いですが、公的年金だけで生活している方の場合、貯蓄がないとまとまったお金が必要なときに対応できない可能性があります。

では、公的年金だけで生活できているのは、どのくらいの割合の方なのでしょうか。次章で解説していきます。