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(初公開日:2024年6月19日)

老齢年金(原則として65歳以上に受け取れる公的年金)は偶数月の15日に支給されるため、今年度の最初の年金は6月14日でした。

次回は8月15日まで間が空きますが、2年連続の増額や定額減税の影響により、手取りがあがったというシニアも多いでしょう。

2024年度の厚生年金は、モデル夫婦世帯で23万483円となり、1回あたりの支給額は約46万円となります(額面)。しかし、これはあくまでもモデル夫婦世帯のため、理論上は「約67万円」支給される夫婦もいるのです。

その違いや注意点について見ていきましょう。

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1. 公的年金のしくみをおさらい

まずは日本の年金制度についてのおさらいします。日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」があり、図のように2階建ての構造となっています。

年金制度のしくみ

年金制度のしくみ図

出所:LIMO編集部作成

1.1 国民年金(基礎年金):1階部分

  • 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料:一律(年度ごとに見直し)
  • 年金額:保険料の納付期間によって決定。2024年度の満額は月額6万8000円(67歳以下の場合)

1.2 厚生年金:2階部分

  • 加入対象:主に会社員、公務員など
  • 保険料:報酬比例制
  • 年金額:加入期間や納付保険料により決定

冒頭にて触れましたが、年金は原則として偶数月の15日に行われ、2か月分が振り込まれます。

なお、老齢年金ではなく障害年金や遺族年金を受給する方もいますが、ここでは割愛します。

年金種類によって金額などに差が出るため、自分が加入している内容を把握しておきましょう。