LIMO編集部が、過去1週間でよく読まれた記事を集計し、その中から厳選したコンテンツを「見逃し配信」としてお届けします。ご参考にしていただければ幸いです。 (初公開日:2024年11月16日) |
現在の日本において年金だけで老後生活を送ることは難しく、物価上昇による支出の増加や年金受給額が少ないことが不安視されています。
実際、直近の調査では「年金だけで老後生活を送ることができる高齢者の割合は41.7%」であることがわかっており、10人に4人しか年金だけで老後生活を送ることができていません。
現役世代の方々から「どうせ年金なんてもらえない」「年金を受け取れたとしても少額でしょう」という声を耳にする筆者ですが、実際の年金受給額はどうでしょうか。
本記事では、年金だけで生活する高齢者世帯の割合や国民年金・厚生年金の年金受給額について解説していきます。
その他にも、元証券会社出身の筆者から老後資金を準備する上でのポイントについてもお伝えしていきます。
1. 意外と少ない…。年金だけで100%生活している高齢者世帯はどのくらいいる?
厚生労働省の「2023年(令和5年)国民生活基礎調査の概況」によると、年金だけで生活している高齢者世帯は全体の41.7%です。
つまり、半数以上の高齢者世帯は、老後の生活において年金以外の収入源や資金が必要であることがうかがえます。
実際に所得の構成割合を見ると、公的年金や恩給は全体の62.9%となっており、稼働所得や貯蓄の切り崩し、仕送りなどで補填している実態がわかります。
なお、前年の調査結果では、年金だけで100%生活する高齢者の割合が44%であったことから、年金だけでは生活が苦しい世帯がこの1年で増えていることがみてとれます。
では、2024年度の年金支給額はいくらになっているのでしょうか。