2. 国民健康保険料はどのように決まる?上限額が2024年度に引き上げ

国民健康保険料は前年の所得によって決まります。

協会けんぽでは基本的に4~6月の給与で決まる「標準報酬月額」によって決められるため、算定方法にも違いがあることがわかります。

国民健康保険料には上限額が定められていますが、近年の上限額は「1万円~4万円」の増額が続いているのです。

【写真1枚目/全4枚中】国民健康保険料の上限額の推移。以降の写真で「所得ごとの保険料早見表」を見る

国民健康保険料の上限額の推移

出所:厚生労働省保険局「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」

2000年には60万円だった上限が、2024年には106万円までに。この24年で46万円も増加していることがわかります。

国民健康保険料の上限額は、今後も上昇していくことが考えられます。

これは「中間所得層の被保険者」の負担に配慮したものであり、厚生労働省は「上限額の引き上げに影響のある年収帯は限定的」との見解を示しています。

  • 2023年度:給与収入 約1140万円/年金収入 約1140万円(給与所得 約960万円/年金所得 約960万円)
  • 2024年度:給与収入 約1160万円/年金収入 約1160万円(給与所得 約980万円/年金所得 約980万円)

とはいえ、保険料の負担は軽くありません。

次章では東京都世田谷区の国民健康保険料について早見表を用いて見ていきましょう。