1.1 富裕層は年々増加している

富裕層は限られた存在であるものの、野村総合研究所の同調査の推移を見てみると富裕層の割合は年々増加している結果となっています。

<資産1億円以上を持つ世帯の割合>

  • 2019年:132万7000世帯(2.5%)
  • 2017年:126万7000世帯(2.4%)
  • 2015年:121万7000世帯(2.3%)

同調査が開始された2005年時点での富裕層の世帯数は86万5000世帯ですので、約15年の間に日本国内では富裕層と呼ばれる世帯がおよそ1.7倍にまで増加している計算となります。

しかし、上記調査結果を見て「富裕層なんて一部の恵まれた人だけだ」「自分には関係ない話」と感じる人も多いかもしれません。

たしかにいきなり1億円もの資産を築くことは難しいものの、日々の習慣を見直すことで家計改善や貯蓄の増加につなげることは十分可能です。

次の章では、お金持ちとそうでない人の特徴の違いから、上手に貯蓄に取り組むコツを一覧で紹介していきましょう。

2. 「お金持ちとそうでない人との違い一覧」から見る貯蓄のコツ

富裕層やお金持ちと聞くと、「高所得の人しかなれない」、「自分には縁遠い話」というイメージがあるかもしれません。

しかし、筆者は銀行員として多くの富裕層と接してきましたが、中にはコツコツと貯蓄に取り組むことで資産を築いている人も多くいました。

貯蓄上手になるためには、お金持ちの人が取り組んでいる習慣を取り入れてみることもひとつの方法です。

次の表に、筆者が銀行員としての経験を通じて気付いた「お金持ちの人とそうでない人の違い」についてまとめています。